ヒートテック・マニア
年をとって筋肉量が減ったせいか足の冷えに悩んでいる。
乾燥し過ぎると体調を崩してしまうので、暖房の設定温度をそれほど上げることができない。
もとより電気代が高騰する中、長時間高い温度でエアコンを使って出費がかさむのは控えたい。
何とかならないものかと、ユニクロ “ヒートテック・フリースセットとソックス” を買ってみたがやはり足が冷える。
「冷える場所はわかっているので、そこをもっと温めればいいかも…」と、ユニクロ ヒートテック2wayブランケットを試してみた。
縦130cm、横70cmの肌触りがよい毛布を、膝を包むようにボタンで固定するとなかなか温かい。
しかし、足側の空間から冷たい空気が入るため、しばらくすると寒さを感じてしまうのだ。
また、立ち上がる度のボタン脱着が煩わしく、今はポンチョとして、膝ではなく体を温めている。
電気ひざ掛けのデメリット
「ブランケットで覆われた空間の空気が温まればよいのではないか!」とネットで暖房器具を探したところ、パナソニックの電気ひざ掛け “くるけっと” を見つけた。
縦125cm、横93cmと使いやすい大きさでデザインもおしゃれ。1時間辺り2円程度の電気代なら許容できる範囲だ。
「よし、買おう!」とAmazonで購入ボタンを押しかけた瞬間、毛布から飛び出ているコントローラーの存在に気付いた。
改めて商品使用例を確認すると、コンセントから伸びる白い線がとても邪魔。
電気ひざ掛けを使いながらパソコンでの作業した際に2つの線がコンセントから伸びる状況は耐えられないだろう。
もとより近くのコンセントの電源は埋まっているので、新しい電源タップを買って配線をやり直すのも面倒である。
「コンセントを使わない電気ひざ掛けはないのか?」と再びググってみたところ、無印良品 “洗えるUSBブランケット”が表示された。
別売のUSBバッテリーによってコンセントに接続しなくても使えるので見た目がスッキリしている。
ただ、商品を見る限り、毛布全体に熱線が入っているのではなく、大判サイズのホットカイロエリア (縦20cm、横11cm) がモバイルバッテリーで温められる仕様だ。
縦110cm、横80cmのブランケット全体に対して熱を発する部分が小さいので、恐らくヒーター周辺がほんのり温かい状態になるだけだろう。
パンツとソックスの隙間を防ぐ商品
パナソニックの電気ひざ掛けは悩みを解消してくれそうだが、利用時にコンセントと繋ぐことがネックである。
一方、無印洗えるUSBブランケットは、ユニクロヒートテック2wayブランケットと同様に、ひざ掛けの空間部分を温めるほどの効果は期待できそうにない。
「事件は現場で起きている!」と思い、もう一度足が冷える原因を冷静に考えてみた。
「ヒートテック・フリースとソックスを履き、ひざ部分をブランケットで覆っても寒いのは何故か?」
恐らくフリース・パンツとソックスの隙間、つまり、くるぶし辺りに風があたって冷えることが寒さの原因なのだ。
女性なら 「レッグウォーマーで解決でしょ!」とすぐに答えに辿り着いたかもしれないが、おっさんズは、アームウォーマーを含めたウォーマー文化に慣れていないため、商品の存在を認識していない。
“寒くなればヒートテック” 思考に溺れることを反省しながら、ヒートテック・レッグウォーマーを探す自分が信じられないが、残念なことにネット、実店舗、ともに売切れだ。
アームウォーマーは購入できるが指の部分が邪魔だ。何より初のウォーマー商品に妥協などできない。
MUJIネットストアはどうかと検索してみると “ウール混二重編み組み合わせられるレッグウォーマー” が表示されたが、残念ながらこちらも在庫なし 。
「あきらめたら、足の冷えは解決されない!」と雑貨店を順に探し続けたところ、KEYUCA “内側絹の2重編みレッグウォーマー” を発見。
こちらは在庫もあってオンラインでも購入できるが、税込み1,980円の商品に対して、関東への送料550円は抵抗がある。
とはいえ、送料が無料になる11,000円分も買いたい商品はないので、会社帰りに店舗に寄って、恥ずかしさを堪えながら購入した。
KEYUCAのレッグウォーマーは、生地が柔らかく、履いているときの圧迫感もなく快適だ。
また、期待通りヒートテックフリース・パンツとソックスの隙間をレッグウォーマーが覆うため、ずいぶん足の冷えが和らいだ。
世界中でジェンダー、ダイバーシティが浸透してきた昨今、男性の皆さんもなるべく早くウォーマー文化に慣れることをおすすめしたい。
また、店舗やオンライン、どちらも女性主体の商品として取り扱われているので、今後はメンズ向けの商品が展開されることを願う。