就寝前の日課
皆さんの眠る前のルーティンは何だろうか。
私の場合は、紙の本が好き の記事で紹介した読書で、読み始めて30分ぐらいで眠気を誘ってくれればよい。
本を読む速度を1分間に約500文字とすると、1冊10万字の本を約200分で読み終えるので、毎月4冊から5冊程度本を買うことになる。
新書の平均価格を800円から1,300円とすると、ざっと月に約6,500円、年間で78,000円程度を夜の日課に使っている。
書店で面白い本を見つけると、値段のことなどすっかり忘れて買ってしまうのだが、冷静に計算するとなかなかの金額だ。
また、本を片付ける場所がないことも頭の痛い問題である。
IKEAの書棚ビリーに収まらない本は、既に床に積み上げられており、狭い我が家を圧迫しているのだ。
A.R.E.のピンチ
「あれ何とかならないの!」
あれとは、もちろん床に積んだ “本の塔” のことで、2023ユーキャン新語・流行語大賞に選ばれた “アレ (A.R.E.)” ではない。
「今はアレを置く場所はないが、今後片付ける策はある。」
「ブックオフへ行っても、そのまま持ち帰って来るし、メルカリで売る気もないし、どうするの?」
過去の失態を蒸し返されると精神的なダメージが大きいので、ここは何とかごまかして煙に巻くしかない。
「確かにA.R.E.を床に平積みする場所はなくなったが、上側のデッドスペースを活用できるのではないか?」
「例えば、IKEAの棚板 “ベリスフルト (80cm x 30cm)” をブラケット “グランフルト (20cm x 12cm)” でテレビボードの上側スペースに設置すれば、新たな書棚をつくれるぞ!」
「いいアイデアだけど、多くの本は置けないし、地震で落下すると危ないよ!」
パナソニック ホームズの多層階住宅 “ビューノ” のCM「上へ、上へ」から着想したソリューションを一瞬で却下するとは恐ろしい女である。
「どちらにしても、これ以上本を増やせないので、購入を控えるか、処分するかを決めて!」
朝まで生テレビ!の田原総一朗さんでもあるまいし、矢継ぎ早にYes/Noの選択を迫ってくるではないか。
これまで掃除の度に小言を浴びせられ「終身雇用のように本を守っていきたい!」と騙し騙し切り抜けてきたがもはや限界だ。
自民党の派閥とカネの問題で岸田総理が釈明していたような “抜本的な対策” が求めれているのだろう。
電子書籍プロジェクト始動
本を増やせないことは、就寝前の日課である読書をあきらめることになる。
ジョジョの奇妙な冒険のセリフではないが、答えは「No! No! No! だ」。
超生命体へと進化する石仮面 “オーパーツ” もない中、夜に眠れなくなるのは困る。
仕方がないので、3年前から密かに検討を進めてきた “電子書籍プロジェクト” を導入することにした。
タブレット端末は、iPad mini、Kindle paper whilteの二択でよいだろう。
購入の優先度は、片手で持てる重さ、稼働時間、価格だ。
先ず重さだが、iPad mini は293g、Kindle paper white は205gである。
読書中はスマホのようにタブレットを手で持ち続けるので、100gの違いは大きいだろう。
次に稼働時間だが、iPad miniが17時間、Kindle paper whiteが約10週間。
1度の充電で数週間稼働するのは、複数のデジタル機器の充電で毎日ウンザリしている私には朗報だ。
最後に価格だが、Kindle paper whiteの方がiPad miniの方がよりかなり安い。
タブレット端末は3年から4年で性能が進化するので、今後の定期的な買い替えを踏まえると2万円程度が適切だろう。
以上のことから、Kindle paper whileを購入することにした。
また、新書にこだわる必要もないので、月額980円で200万冊以上の電子書籍を読める「kindle unlimited」のサービスにも契約した。
実際にKindle paper whiteを使ってみると、思ったより目が疲れず快適に読書ができる。
読み放題サービスのおかげで、普段なら買わないジャンルの本に出合えるのも楽しいものだ。
イノベーションは「突然の閃き」で起きるようだが、我が家のDXは長きに渡る抵抗によって導かれたものだろう。