それぞれの執筆スタイル
今どきのブロガーは、列車での移動や人気店の行列に並んでいる間にスマホで “サックっと” 記事を書けるらしい。
アナログ・ネイティブの私には到底真似できない羨ましい能力だ。
私の場合は、自宅やカフェでパソコンを開き、15分程度で途切れる集中力を何とか高めながら文字を綴っていく。
勝間 和代さんは、著書「人生戦略ハック100」でブログ執筆にかける時間は30分と紹介されていたが、私なら何を書くか考えているだけで30分過ぎてしまうので、彼女のスタイルを真似たら一生記事をリリースできなくなるだろう。
もし、ベンジャミン・フランクリンが断続的に作業する私の様子を見ていたら「タイム・イズ・マネー = 時は金なり」と間違いなくアドバイスをくれたはずだ。
ただ、躍起になって短い時間でブログを書き上げても、余った時間で本を読むぐらいなので、特に機会損失を感じることもないが、パソコンに向き合う時間が長くなると体が疲れてくる。
先週 “ナマケモノの肩こりケア” で肩こりを紹介したが、腰の痛みも酷いので今回は腰痛対策を紹介したい。
腰痛にやさしいチェアー
日本整形外科学会の調査では、国内で腰痛に悩む人は約3,000万人だそうだ。
1億2,409万人の総人口から腰痛と縁がなさそうな15歳未満のこどもを除くと約1億1,000万人なので、ざっと計算して30%ぐらいの大人が何かしら腰に痛みを抱えていることになる。
ブログ執筆時は前かがみの姿勢でパソコンに向かうため、私の腰にもそれなりに負担がかかっているはずだ。
たまに、背中を伸ばして肩甲骨を寄せるストレッチも行っているが、没頭するとついつい忘れてしまう。
「意識せずに良い姿勢を保つ方法はないものか…」 と考え思いついたものが、フィットネスジムで体幹やバランス感覚を鍛えるために使われているバランスボールである。
運動やリラクゼーション目的のイメージが強いバランスボールだが、姿勢や筋力、集中力などが向上するため、最近はオフィスで椅子代わりに使われ始めている。
ただ、バランスボールも種類が豊富なので、サイズや素材選びは慎重に進めたい。
サイズは、一般的に直径45cmから85cm程度で、座ったときに足が床に着いて、膝と足首が直角になるものがよさそう。
素材は、耐久性や耐熱性に優れたPVC、もしくは、天然素材で肌触りが良いラテックスなど好みによるが、ビニール特有の匂いが気になる人はラテックス素材をおすすめする。
一方で、ラテックスは天然ゴムと皮膚の接触部分でアレルギー反応を起こす可能性があるので、ゴム手袋を付けたときに赤みやかゆみ、じんましんが出る人は避けるべきだろう。
今回は、バランスボールを椅子として使うわけだが、設置時に部屋の中で転がると邪魔だ。
また、バランス感覚の鈍い私が不安定な状態で使うには少々心許ない。
転倒して怪我をするぐらいなら、腰が痛いまま過ごす方がましだろう。
家具のようなバランスボール
検討の結果、安全性と保管時の課題を克服した商品が東急スポーツオアシス バランスボール55cm (リング&ハンドポンプ付き) だ。
オアシスのバランスボールは固定リングが付いているため、バランスを維持しやすく、椅子のように使うことができる。
万が一穴が開いても突然破裂しない構造で安全だ。
何より価格が4,280円 (Amazon) とそれほど高くないので、期待通りでなければ空気を抜いて部屋の片隅に隠すか、コッソリ捨てることもできる。
「よし!買うぞ!!」と心を決めてAmazonのサイトで商品紹介ページを眺めていたら、横から「これイマイチじゃない」と声がした。
突然のことで驚いたが、大阪船場吉兆の女将よりハッキリと “ささやき” が聞こえたので無下にもできず、念のため理由を聞いてみた。
家はジムと違うから部屋に置くとボールが目立つことが気に入らないようだ。
「何て当たり前のことを言う女だ…」そもそもテカテカのPVCボールが、部屋の家具にはフィットするわけがない。
「コシがイタイからナントカしたい…」と感情を押し殺して反論すると「腰に負担が掛からない “もっと” 良い椅子があるのでは?」と畳みかけてくるではないか。
少欲知足の心得がなく “もっともっと病” に罹患している妻に何を言っても無駄なので、部屋に合うおしゃれなバランスボールを再度探すことにした。
どんな無謀な依頼でも柔軟に対応できる器量の大きさを “私の履歴書” に書いておくべきだろう。
「べランスボールが布で覆われていれば、ビニール素材が目立たなくて他の家具に合うかも…」と検索したところ、MAROOMS (マルームズ) バランスボールチェアーを発見。
ソファーカバーのような布でバランスボールと台座を覆っているため、リビングに置いてもそれほど違和感がない。
また、布カバーのカラーバリエーションで部屋の統一感も出せる。
バランスボールとしては、16,500円と値が張るが、またささやかれても面倒なので買うことにした。
ソファーのように2時間を越える映画などを楽しむには向かないが、リモートワーク会議や執筆の気分転換に椅子として使う分には申し分のない商品だ。
想像より集中できるので、30分でブログを書ける日がくるかもしれない。