読書の目的
夕食後、のんびりテレビを見ていると、急に眠くなる。
まだ、テレビ東京のWBSニュースも見てないし、お風呂にも入らないといけない。襲ってくる眠気をこらえて頑張って起きてると、どうした事か、就寝時間なのにまったく眠くならない。
ドラえもんのひみつ道具ネムケスイトールのように夕食後の眠気を吸い取って、寝る前の自分に戻せれば、この問題も解決するが、そんな都合のいい物を持ってないので、しかたなく読書をしている。
ビリーをハンサムに保つ方法
「読書は紙の本が好き」とよく聞くが、私は正直どちらでも良い。
紙でも電子書籍でも、読み始めてだいたい30分ぐらいで、眠気を誘ってくれればいいのだ。
いつものように、有隣堂で平積みされた本から興味を持った1冊を購入。ベッドボードの背もたれに寄りかかりながら読書するのが就寝時間のルーティンだ。
狭い我が家は収納スペースが限られているので、IKEAで見つけた書棚が新たな本で直ぐに埋まってしまうことに悩んでいる。
近藤 麻理恵さんの片付けの魔法で整理いただければよいのだ、残念ながらNetflixドラマのように人生を語れような本を持っていない。
また、ときめく本も多くはないので、こんまりさんの微笑みとともに、Billy (ビリー) の中がスカスカになることだろう。
IKEAの商品が、都市や島の名称、男性や女性、花や植物、動物などテーマ別にネーミングされていることはどうでもいい話だが、適度に余白を残し、本を並ることが、ビリーをハンサムに保つ方法だ。
しかし、片付けの魔法にかかったフリをして断捨離する勇気もないので、結局本を並べる隙間どころか、一部の棚では、本が前後に整列される事態を招き、ベッド横には、少しの揺れで倒れる本の斜塔が建設されていくのである。
昭和と令和
一度読んだ本を読み返すと新たな気づきを得られるそうだが、私はほぼ再読しない。
家族や友人から「メルカリで売ればいい!」と言われるが、昭和世代の私には、令和では当たり前のフリマサイトへの出品が面倒で腰が重い。
その実、腰痛に悩んでいるわけでもないので、昭和世代にピッタリな「ブックオフに本を持ち込めばいい!!」とのアドバイスに従った。
しかし店舗では、値が張ったハードカバーに対する信じられない査定に嫌気が差し「これなら捨てた方がましだ!!!」と心の中で憤った挙句、商談決裂である。
駅前のブックオフまで往復30分、往路の期待から復路の落胆に至る感情の起伏を噛みしめながら帰路につく。
帰り際、マンション一階のごみ置き場で解き放たれそうになった「ブックオフでの勇ましい言霊」も雲散霧消。
「やはり、本は減らないな」と呪術を唱えながら、書籍を基のポジションに丁寧に戻した。
本の重さで肩と腰を痛め、薬局にも寄ったので、軍資金の調達どころか新たな出費も増えた。
本の整理に対して、腰どころか、心も体も鉛のように重い。なんて日だ。
そろそろ、電子書籍使ってみようかな。